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日本と外国のキャリア意識の違いが職務経歴書に表れる

私は職業柄、いろいろな国の人たちの職務経歴書を見るのですが、日本人と外国人の職務経歴書の書き方は大きく違います。とかく日本人は謙虚で謙遜が美徳とされるけど、外国人は自信たっぷりに誇張した物言いをするので、同じ能力や実績でも表現が大袈裟で外国人の方が高く評価されやすい、と一般的には考えられているかもしれません。

でも、日本人の謙虚さとか、文化的背景の違いだけでなく、仕事に対する意識の違い、求められる仕事のスタイルや、会社あるいは社会から期待される役割の違いが職務経歴書に表れているのだと思います。

例えば日本人エンジニアのスキルシートは、ほぼ皆さん同様の形式で、勤続期間、所属した会社やその業種、そこで使った言語やツール、ハード機種やDB環境などが列挙してあります。そしてチームの構成人数や、リーダーを務めたとか、自己PR欄に「コミュニケーションが得意」か「協調性がある」などと記載されているだけです。つまり、どんな業種のどんなチームで、何と何を使っていました、というだけが主な職務内容になっているのです。

一方で、インド人や中国人、欧米人の経歴書はとても具体的です。自分が関わったプロジェクトの概要に加え、その中で自分がどんな役割を果たしたかを盛りだくさんに書いてあります。例えば「プロジェクト遂行を期限より前倒しで完了した」とか、「製品をローンチした際にディフェクト率が大幅に下がった」、または「リソースを効率的に使ってコストを大幅に削減した」、等々。

勿論、それらが一個人による実績でないにしても、どんなミッションの仕事で何等かの貢献をしたであろうことは伝わって来ます。またミッション達成への意欲も感じられます。すると、それらの経験から、その人がこれからどんなキャリア展開を望んでいるのか、当社に来ている求人案件と経験が必ずしもマッチしなくても、違う形でこれまでの経験を活かして貢献できる可能性が広がるのです。

これは日本と海外とで、要求される仕事のスタイルが違うことが原因でしょう日本では、会社に入れば与えられた仕事を過不足なく、余計な事をせず、言われたことを杓子定規に間違いなく、誰かに文句を付けられないようこなすことが最重要でしょう。だから結局、日本人は「何処の会社の、何々畑で、何を何年やっていました」だけの記述になるのでしょう。そして次のステップに進む際は企業側も、今までやって来たスキルがマッチする人だけを採用対象に絞りがちです。

日本人でも社会人経験20年レベルになれば、「所属部門でどれだけ収益を上げた」、「新規顧客を開拓した」、「何億の予算を担当した」と書く人もいますが、大抵の場合において所属部門の実績羅列の域を出ていません。もう少し、その中で自分のビジョンやアクションが具体的にどう関わったかをアピールしてもいいと思うのですが・・・。

私はこれまで何人か、インドや欧米のお若い方々の職務経歴書を日本語に訳してお客様にご紹介しました。かれらは社会経験が1,2年と浅く、新卒もいましたが、大学で学んだこととそれに関連するインターンシップの経験、または自分の研究が教授にどのように評価されたか、学んだ技術がどんな分野に応用できるか等々がきちんと書いてありました。彼らの仕事に対する目的意識は日本人より能動的に(大袈裟に?)表現されるので、実務経験がなくても研究分野が違っていても、お客様に教えて頂きながら数か月後には貴重な戦力に成長しています。

誰でも最初は未経験なのだから、ポテンシャルのありそうな人にチャンスを与えないことには人材は育成できません。日本企業の新卒社員なら社内教育も受けられるでしょうが、転職市場では規格に合った経験がないとはじき、対象外としまうことが多く、個人のキャリアの幅も広がりにくいでしょう。企業も規格に合った経験者や、日本人限定でしか採用しないのでは、新たな価値創造の機会を逸してしまうのではないでしょうか。

現状をより活性化させて成果をあげようとするなら、企業もビジョンとミッションを明確化し、バックグラウンドの違う多様性人材を積極的に起用し、各々が能動的にアクションを起こせる機会を与えることが重要だと私は思います。

©(株)ライフワーク・アドバンス代表 岡田ひろみ

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