外国人材を応援する理由 -4-

異文化との出会いによる気づき

September 13, 2016

最近、仕事の相談に乗っていた若いアメリカ人エンジニアに、当社のホームページがイマイチだと指摘され、彼のアドバイスを基に変更を加えました。ヘッダーが重すぎるとか、英語と日本語のページは分けた方がいい、など彼のウエブ開発の経験に基づいた意見はとても参考になりました。フッターがMITの写真なのはあまり関係ないんじゃないの、とも言われたんですが、他に気に入った写真素材がないので、当面このままにしておこうと思っています。そうした具体的なアドバイスをくれる日本人はあまりいないので、有り難いことです。

社会人生活ウン十年の私でも、日本人以外の人と接することで、いろいろな発見があります。別の欧州系エンジニアは、日本で何年か働いた後は、日本に残るかもしれないし、アジアの他の国に行くかもしれない、と話していました。スキルの高い人ですから何処に行っても何かの仕事はあるでしょう。日本に興味を持って来日したからと言って、ずっと日本にいるわけでもないし、他国に行くのも本国に戻るのも自分次第で自由に選択すればいいんですよね・・・。ずっと日本にいたいと思って来日したと勝手に想像していた私には、ちょっとした驚きでした。この歳になって私も、人との新たな出会いによって刺激を受けています。

今の日本の若い人たちは低欲望傾向が強いと言われています。とりあえず、一生喰いぱぐれのない会社に入って、つつがなく働いてリスクを取らない人が多いそうです。日本は安全で平和な国ですし、非正規雇用と正規雇用の格差が問題とはいえ、きちんと働き口があれば贅沢は出来なくても何とか生活は出来るでしょう。一方で、一生懸命働いても給料が右肩上がりではなく、将来に明るい展望を持ちにくいようです。

当社に応募して来るインドその他新興国の若者は、総じて意欲旺盛で、技術修得にも熱心で、日本で懸命に働いて国にいる家族に仕送りをしたり、日本で生活の基盤を作りたいと願っています。月並みな言い方ですが、日本人が失いかけているハングリー精神があるんです。おのずと仕事ぶりも違い、当社の理念であるGood Work for Better Lifeを実践しています。

結果的に当社経由で働いているエンジニアは外国人材ばかりになっているのですが、外国人材と共に働くことで日本人も何らかの気づきを得ることを願っています。何も日本人が外国人材のように、将来のバリバリキャリアを目指してハングリー精神を持つべき、などと思ってはいません。

世界にはいろんな人がいるのだから、親や学校の先生や会社のおじさんたちが言っていることが全てではなく、安定した会社(もし、あれば)にずっと勤めてつつがなく何十年も同じ会社で過ごすだけがキャリア人生ではない、と身近にいる人から肌身で感じてもらいたいのです。

 

ネットやテレビで世界中の情報が入って来ますが、やはり傍にいる人の話を直に聞いて、自分とは違う世界観に出会う機会があれば、考え方が変わるきっかけになるでしょう。英語やITスキルの向上は一部であり、外国人材と一緒に働くことが様々な面で新しい発見・気づきになることを願っています。

©株式会社ライフワーク・アドバンス代表 岡田ひろみ

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