外国人材を応援する理由 -3-

元同僚のベストフレンド

September 04, 2016

外資系企業に就職し、外国人の友人が出来て刺激を受けたことも大きな収穫です。

彼女は、幼少の時に両親と共にアメリカに渡った中華系アメリカ人で、私が大学を卒業した直後に勤務した米系証券会社の同僚でした。その会社を1年で辞め、次の会社に勤務しながら大学院を目指していた時、彼女はニューヨークに帰って日系銀行のNY支店に勤めながら国際関係学の大学院を目指していました。

MBA受験の時は、私の下手な英語の志望動機エッセイの添削をしてくれ、会社から昼休みに国際電話をかけ、同じ目標を持ちながら励まし合っていました(今にして思えば、やっぱりトンデモ社員でしたねぇ・・・すみません、時効でしょうからお許し下さい)。

 

「私たちだって、やれば出来るのよ」と、何度彼女に励まされたでしょうか。そして私は間違ってMITに潜り込み、彼女は国際関係学ではトップ・クラスのジョン・ホプキンズ大学の大学院に進学しました。

アメリカに留学中には、彼女の実家でお母様の手料理を何度も御馳走になりました。お母様の手料理は、もちろん中華なんですが、シンプルな味付けで素材の持ち味を活かした、とっても高級な家庭料理です。お母様に教えて頂いた、鶏手羽のカレー醤油煮、生白菜のサラダ、豚肉の八角煮、お豆腐とピータンの盛り合わせ、なすのオイスターソース煮などは今も私が作るレパートリーに定着しています。

彼女のお母様は働きながら3人のお子さんを育てられました。英語にハンディがあるでしょうが、有名なデザイナーの事務所でパタンナー(デザイナーが書いたデザインを基に、洋服の型紙を起こす、とても高度な技術を要求される仕事です)をしてらっしゃいました。かつてアメリカのベスト・ドレッサーに選ばれた、アル・ゴア夫人の御用達でもあったデザイナー事務所で、私も時々、お母様の会社で作ったサンプルなどを頂き、とても気に入って着ていました。

おまけにお兄様がジョン・ローンばりのハンサムで、私が卒業パーティにデートとして来てもらったら、他の日本人留学生の奥さんたちがざわめき、「どうしてこんなカッコいい人しってるんですかぁ?」なんて言われたもんです。

彼女は今、アメリカ国務省に勤務する外交官として世界各国に駐在しています。アジアにいた時に雇っていた家政婦さんは、掃除機も生まれて初めて見たので、使い方もわからなかったそうです。食事などもそれほど選択肢がないので、生活はいろいろ大変なようですが、持前の前向きさで頑張っています。彼女の家で過ごすのが私の休暇の定番となっているので、来年のバケーションは彼女の赴任先の欧州と決め込んでいます。

とかく日本人には「どうせダメだよ」と言われますが、背中を押してくれる外国人に出会えたことに感謝しています。だから私は、偉い人や年上の人だけでなく、同僚としても外国人と一緒に働くことが日本人のお若い方々にとっても貴重な職務経験になることを願って、外国人材を積極的に起用しています。

©株式会社ライフワーク・アドバンス代表 岡田ひろみ

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