- Nov 9, 2015
雇用や採用に国は口先介入するなかれ
私が生まれて初めてアメリカに行ったのは約30年前、大学1年生の夏でした。そしてそのスケールの大きさに圧倒され、「日本はよくこんな国と無謀な戦争をしたもんだ」と思ったものです。そして物質的な豊かさに加え、文化や精神的な面にも興味を持ち、「絶対アメリカに留学しよう」と心に誓ったのでした・・・。 留学を終えてから既に20年以上経ち、その間にアメリカの会社で働いたり、何度か往復しているうちに若かりし頃に受けた強烈な印象は消え失せていたのですが・・・。最近の日本政府の雇用や新卒採用への口先介入を見るにつけ、やっぱりアメリカには到底及ばないなあ、と思い出した次第です。 国が要請しても雇用は増えない 厚生労働相が経団連に「非正規雇用でいる人たちを正社員として雇用せよ」と要請したそうですが、余計なお世話もいいところですねぇ・・・。企業は収益に貢献してくれる人材なら喜んで採用するでしょうが、解雇規制の厳しい日本でむやみに正社員を増やしたら、ちょっとでも業績が傾いた時に致命的な重荷になります。 たとえ国に言われて社員を増やしても、企業は儲からなければ給料を払えないの