
- Oct 21, 2013
オンライン講座(MOOC)は偏差値序列を凌駕するか?
大学講義を無料でネット配信する「MOOC(ムーク)、Massive Open Online Course(大規模公開オンライン講座)」はアメリカで始まり、英語圏や新興国で新たな学び方として急速に広がっています。
「edX」は、ハーバード大学やMITが世界中の人たちに最高品質の高等教育を届けることを目的として非営利で運営されている、オープンソースのオンライン教育プラットフォームです。また、edXは、オンライン教育テクノロジーが各大学の在学生の学習と教授陣の研究をどう変え、強化するかを分析し、教育の質の向上に役立てようとする試みでもあります。 「世界の目」が大学に変革を迫る
海外の大学では学生が教師を評価するシステムがあります。各学期ごとに学生が教師を評価する点は、授業の内容に興味が持てたか、よく理解できたか、採点は適切だったかなど教育指導面だけではありません。
学生に接する態度が差別的だったり不遜ではなかったか、公平で公正だったかは勿論、授業以外の時間も良好に接したか、など定性面(人柄?)も評価対象になります。学生による評価は教師にフィー

- Oct 14, 2013
大学入試での「人物評価」で日本人の劣化が進む
教育の質や人材育成考慮 大学入試改革の提言素案
政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は11日、会合を開き、大学入試改革の提言素案を委員に示した。会合の冒頭、安倍晋三首相は「能力や意欲を多面的、総合的に評価し判定する方向に転換する必要がある」と入試改革の重要性を訴えた。(日本経済新聞2013年10月11日より引用)
安倍首相は前回の政権の時にも「学生にボランティアを義務づける」と発言したので、私は個人のブログで間違った意味で定着した和製英語として記事にしたのですが・・・。
学力一辺倒の大学入試を改革する必要性は多くの人が認識しているでしょうが、東大の秋入学と同様、下手に海外の制度を真似しただけでは成果は出ません。増してや入試で「多面的評価」などされたら、唯一の公正な選考基準である基礎学力さえ怪しくなり、ゆとり教育の二の舞で日本人の劣化を加速させるでしょう。
学力だけでない、多角的な評価基準を設けるにしても、その意味をちゃんと理解せず、形だけ海外の猿真似をしてもうまく行かないどころか、むしろ教育水準が低下すると私が考える理

- Oct 4, 2013
女性活用-「女性だから」と「上げ底」は違う
日本経済新聞社が開催した「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット」で女性の労働参加率を上げるために必要なことなどについて、活発な議論が繰り広げられました。
働く女性の後押しに必要なことは グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE16002_W3A710C1000000/ 討論するのはシェリル・サンドバーグ氏(米フェイスブック最高執行責任者)、南場智子氏(ディー・エヌ・エー取締役)、キャシー・松井氏(ゴールドマン・サックス証券チーフ日本株ストラテジスト)、川本裕子氏(早稲田大学大学院教授)の各氏です(2013年7月2日、東京都渋谷区 リンク先参照)。
私は学生時代からジェンダー論やフェミニズムに強い関心を持っており、これまで個人のブログでもいろいろ書いてきました。それゆえ「女性活用議論」について思うところがあるので、日経新聞の記事を引用し、それについて意見を述べさせて頂きます。 女王蜂症候群(Queen Bee Syndrome) サンドバーグ氏のご意見:「