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クビにできるから育児休暇も有給にできる


GoogleやFacebookなどのアメリカの名だたる企業で長期の有給育児休暇プランを打ち出しています。福利厚生の充実により優秀な人材を集めると同時に、有能な社員が出産を機に退職してしまうリスクを防ぐ狙いだそうです。

私は昔から、産休や育休は、会社と同僚の理解を得て取得しやすくするために無給にするべきだと考えています。でも、労働市場に流動性があるからこそ、お荷物社員をクビにもできるし、会社がいて欲しい社員に有給で育休を取れるようにできるのでしょう。

  • Netflix:出産や養子縁組で新しい子供が出来た親に最長1年間、給料を全額支給の育児休暇を保障、復職時にはフルタイムかパートタイムかの選択も可能(養子でも家族の増員に有給育休が認められるのがアメリカっぽいですねぇ・・・)

  • Google:出産する母親には給料全額支給で最長12週間の育児休暇を保障、育休期間もストック・オプションなどの福利厚生面でも勤続期間として算入

  • FacebookとInstgram:新しい家族が出来た親は最長18週間の有給の育児休暇、連続取得も可能だし、1年以内なら分散取得も選択可能

もし終身雇用制や年功序列の賃金体系のまま育児休暇を有給にしたら、無能な社員ほどぼこぼこ子供を産んで有給休業期間を取りたいだけ取り、有能な社員はやる気を失くすのがオチです。

人材獲得競争がますますグローバルする中、有能な社員の退職を1年程度の有給育児休暇で防げるなら安いもんで・・・。

いくら国が政策で「ゆう活」だの女性の活躍だの賃金アップだのと企業に負担を押し付けても、会社を形成するのは人間ですから、人材の質は企業業績に大きく影響します。会社が社員を選べると同時に、社員も会社を選べれるのなら、給料が良くて福利厚生が充実した会社に優秀な人材が集まるのは当然です。

ご老体のお説教を聞かされ、何も決断しない会議やコンセンサス形成で長時間労働を強いられる企業に、スキルアップして効率的に働きたいと願う優秀なグローバル人材が集まるでしょうか?

まあ、ご老体のお話を延々と聞き、四の五の言う人たちにとことん付き合い、人間関係を円滑にするのが一番大事な仕事で、それが収益を生み出すのなら致し方ないのですが・・・。

新卒一括採用で入社した会社に定年まで勤め上げるなんて、今時、初恋の人と結婚して添い遂げるようなものだと私は思うのですが、未だにその幻想にしがみついている人が多いのでしょうか。お荷物社員を定年まで雇用したり、雇用安定化法案など訳のわからない法律で老人にむやみに優しくしていると、やる気のある若い人を採用するのは困難です。

人材の獲得が益々グローバル化する中、企業の国際競争力に格差が広がってしまいますねぇ・・・。

©(株)ライフワーク・アドバンス代表 岡田ひろみ

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