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経済報酬でやる気を引き出す方法-facebookの「制限株」


創業者やエンジニアをはじめ、創業期の功労者や投資家はIPO(株式公開)によって大きな富を手にしますが、IPO後にはその効力が薄れてしまいます。

ですからIPO後にも優秀な社員を集めるため、あるいはIPOで大金持ちになった社員をその後も会社に引き留めるため、更なる経済報酬を与える金融手法が生れ、テクノロジーのごとく日々進化しています。シリコンバレーは、ITテクノロジーの進化と共に、金融手法も進化させ、新しいファイナンシャル・テクノロジーを編み出しています。

restricted stock とは、株式オプションとは違い、社員の持ち分として実際に発行した自社株を取り分けておく部分です。新しい手法が英語から日本語になる時は直訳されることが多く、今のところネットでは、restricted stock は「制限株」と訳されています。

この記事は、従業員による制限株式売却が解禁される10月29日にfacebookの株価が下る可能性を指摘していますが、NASDAQの株価ボードによると、大幅な変化はありませんでした。

それよりも、前日の終値19.5ドルだったFB株は、増収が発表された10月24日(水曜日)には23.23ドルへと上昇し、5月18日のIPO以来、1日としては最大の上げ幅となっています。

制限株はストック・オプションとは異なり、また同記事によるとFB社は売却した社員の納税額にも配慮し対策を講じているので、従来よりも「広く薄く」一般の社員が恩恵を受けるようです(薄く、といっても1億円相当程度ですが・・・)。

こうして企業は、優秀な社員を集め、何年にもわたり引き留め、やる気を引き出していい仕事をした社員に報いるため様々な手法を駆使しています。

社員の経済的な報酬は勿論、重要ですが、優秀な人材が集まり、互いに刺激し合うことで更にやる気が出ていい仕事が出来、成果につながるのですから、やはり本業で成果を出し、会社の業績を向上させることで株価が安定・上昇しさせるのが肝要なことは言うまでもありません。

©株式会社ライフワーク・アドバンス代表 岡田ひろみ

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