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セクハラには厳罰を下すべき


都議会セクハラヤジに対する甘すぎる処分に憤り 東京都議会で女性議員にセクハラヤジを発した鈴木あきひろ議員は当初「自分ではない」と発言を否定し、「発言者は辞任に値する」と言っておきながら(テレビで繰り返し放映されました)、自民党幹部からの要請(脅し?)により発言を認め、謝罪しました。 嘘つきは泥棒の始まりですから、このような見え透いた嘘で罪を逃れようとした卑劣な嘘つき議員は税金泥棒の典型であり、到底、謝罪だけで免責されるわけではないので、多くの納税者および世間の人々の怒り噴出は当然です。 一方で、女性議員の過去の言動を批判する報道やネット上でのコメントも多数あります。確かに塩村議員のかつての空騒ぎぶりは褒められたものではありませんが、「風俗嬢は痴漢されてもいい」わけがないのと同様、相手の素性や行状に関わらず、セクハラを含め悪行は厳罰に処されなければなりません。

都議会は隠蔽しても、実社会では厳罰が必要 前回の記事でも日本人男性のセクハラに対する意識はまだかなり低いので、「どうしてセクハラなのか理解してるかどうか疑わしいから、セクハラと認識されただけでも進歩」と書きましたが、案の定、2014年の知事選に立候補した田母神俊雄氏もツイッターで、「どうしてセクハラなのかわからない」と自らその意識の低さを暴露しています。 セクハラや差別は意識の低さが原因なので、厳罰に処されなければなりません。つい先ごろもアメリカでNBAのオーナーが、人種差別的発言で2億5,000万円の罰金を科されてオーナー職を剥奪、リーグから永久追放されました。また、サッカーのスペインリーグでピッチにバナナを投げ込んだファンは、シーズンチケットを没収されてスタジアムから永久追放されるという厳しい処分になったそうです。浦和レッズの「Japanese Only」横断幕事件で無観客試合という処罰があり、日本でも厳罰により意識改革を促す対応が現れているのですから、都議会の対応はお粗末すぎます。 多様性を理解できない、隠蔽体質組織は破綻する スポーツ界に限らず、差別やセクハラへの対処は厳正に取り締まらなければならない、つまり、裏を返せばあえて厳しい罰を与えなければ根絶が難しいのが現実なのです。仮に差別や偏見が全くなくなるのは不可能だとしても、礼節ある社会を保つなら、最低限こうした明らかなセクハラ行為を厳正に処罰し、免職処分にするべきなのです。次の都議会選では落選するでしょうが、それまでの間、税金の無駄遣い余儀なくされてはたまったものではありません。 何度も書いている話で恐縮ですが、私はビジネススクールで企業派遣の同級生に「あなたは女性だからMITに入れたのでしょう。慶應の文学部じゃ、男だったらうちの会社じゃ支店営業ですよ」と言われました。その後、その同級生の会社が自主廃業してしまったことに象徴されるように、多様性の重要さを理解できない、画一的な価値観による経営には限界があり、また「飛ばし」という隠蔽工作が破綻につながったのです。 また体制に従順でモノを言わずに懸命に働くのは会社員として重要な要素ですが、モノを言わなければ変わらないし、「余計なことは見ざる・聞かざる・言わざるが美徳」という日本人の文化的感覚が強すぎると隠蔽体質に輪をかけることになります。 都議会の対応を反面教師に 他にもヤジを飛ばした議員がいたことはテレビ等の映像から見ても明らかなのに、都議会は数にモノを言わせ「他にはいない」と隠蔽体質を露呈し、事実上、もみ消しました。現与党会派は女性の活用を成長戦略に掲げながら、明らかなセクハラ行為に対しての大甘な処分で、言っていることとやっていることが真逆であることも曝け出しました。 口では女性活用と言いながら、本音は「人口が減って働き手が減り、社会保障費の財源も足りないから、女も働かせて税金を払わせよう」という、根拠のない男性優位の低い意識で取って付けた政策だと披露したようなもんです。実際、ドメドメ日本人おじさんたち(あえて差別的表現です)が、本気で女性の活躍に期待し、働きやすい社会を目指していたら、こんな隠蔽工作を許すはずがありません。 それでも、都議会の意識の低さとその隠蔽体質を、「結局、選んだ有権者の責任」と嘆くばかりでなく、あえてこの卑劣なセクハラヤジと隠蔽体質を反面教師にして、私たち民間の一般人は自分や自分の周囲にいる人たちへの注意喚起の題材にすべきだと私は思います。 社会の変化が激しく、働き手に求められる能力が益々多様化する中、女性の戦力化は不可欠なので、女性蔑視発言やセクハラを隠蔽するような組織に発展性はなく、営利企業なら存続が危ぶまれます。こうした女性蔑視の言動とそれを隠蔽する卑劣な体質がまかり通る意識の低さに改革を迫るには、セクハラ行為に厳罰を処す姿勢を貫かなくてはなりません。 理想なくして行動なし、行動なくして実現なし。モノ言わずして意識改革なし。 ©(株)ライフワーク・アドバンス代表 岡田ひろみ


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